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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
biology

巨大な眼をもつ「新種ヨコエビ」を種子島沖の深海で発見

2026.06.17 12:00:19 Wednesday

深海には、私たちがまだ見たことのない奇妙な生き物が数多く潜んでいます。

今回、鹿児島大学と広島大学の研究グループは、種子島沖の水深約1200mから、頭の大部分を覆うほど「巨大な白い眼」をもつ新種の甲殻類を発見しました。

この生物は、端脚目ヨコエビ類の一種で、新たな和名として「オオメダマヨコエビ(正式学名:Harcledo toyoshioae)」と命名されています。

研究成果は2026年6月5日付で学術誌『Systematics and Biodiversity』に掲載されました。

【研究成果】種子島沖から“巨大な眼”を持つ新種を発見! 水深1,200mの暗闇に生きる甲殻類「オオメダマヨコエビ」 https://www.hiroshima-u.ac.jp/news/98229
A new species of giant-eyed bathypelagic eusirid amphipod (Crustacea: Amphipoda: Eusiridae) from the western North Pacific https://doi.org/10.1080/14772000.2026.2659885

水深1200mの暗闇で見つかった「巨大な眼のヨコエビ」

水深約1000mより深い海は、太陽の光がほとんど届かない深海漸深層と呼ばれる世界です。

そこでは、地上や浅い海とはまったく異なる環境に適応した生物たちが暮らしていると考えられています。

しかし、深海は調査そのものが難しく、どんな生物がどのように暮らしているのかは、まだ十分に分かっていません。

今回の研究では、広島大学の附属練習船「豊潮丸」に装備されたプランクトンネットを使い、種子島沖の水深約1200mで生物を採集。

その中から見つかったのが、体長約2cmの小さな甲殻類です。

実際の新種甲殻類の画像がこちら

一見すると小さなヨコエビですが、その姿には驚くべき特徴がありました。

体は深紅色で、頭部には巨大な白い眼が発達していたのです。

背中側から見ると、左右の眼が頭の上で接するほど大きく、側面から見ても眼が頭部の大部分を占めています。

チームが詳しく形態を調べたところ、この生物はテンロウヨコエビ科に属するものの、既知のどの種とも一致しない特徴を備えていることが分かりました。

そこでチームは、この生物を新種として記載し、学名を「Harcledo toyoshioae」としました。

種小名の「toyoshioae」は、採集に貢献した練習船「豊潮丸」にちなんだものです。

また、その大きな眼にちなみ、和名として「オオメダマヨコエビ」が提唱されました。

次ページ巨大な眼は、深海への適応を示す手がかりに

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