人の情報探索に対する3つのタイプ
人が情報を選択するとき現れる3つのタイプは、次のとおりです。
「自分の感情に訴える情報を求める人」
「自分の意思決定に役立つ情報を求める人」
「自分がよく考える問題についての情報を主に求める人」
この3つタイプを示されたときに、いずれかのタイプについて「言われてみれば…」とピンと来た人は多いかもしれません。
人が、情報を求めるか避けるかの意思決定については、これを説明するモデルがいくつか存在していますが、今回の3タイプモデルは、もっとも説得力があるだろうと研究者は語ります。
実験では、数カ月間隔で何度か繰り返し行われましたが、その結果でも、ほとんどの人がこの3タイプのうちの1つを優先しており、その傾向は常に安定していて変化することがありませんでした。
つまり、人々には個々人ごとに生来の情報に対する動機が備わっていて、それに従って情報の取捨選択をしている可能性があるのです。
また、自分の評価や特性に関する情報を求める人は、自分がよく考える問題について情報を求める傾向があり、精神的な健康状態は良好であることがわかったといいます。
こうしたことを理解していれば、広報担当者や政策立案者など、人々に重要な情報を届ける必要がある立場の人は、どうやって興味を持ってもらうか、メッセージの効果を高めることができるでしょう。
また商品ラベルを含め、情報表示義務などを決定する際にも、こうした知見は役立つ可能性があると研究者は述べています。
ネットでのバズりを狙う人たちも、こうした人間の情報に対するタイプを理解し、狙いを絞って見るとうまくいくことがあるかもしれません。