電子タバコを日常的に吸う男性は、勃起不全になるリスクが2倍高くなる
研究チームは、「PATH:Population Assessment of Tobacco and Health Study(タバコと健康に関する人口調査)」という18歳以上のアメリカ人4万人以上を対象とした代表的な研究データを利用。
このデータのうち、20歳以上の1万3000人の男性のデータを抽出・分析することにしたのです。
その結果、ニコチン入りの電子タバコを日常的に使用していた男性は、電子タバコを使用したことがない男性に比べて、勃起不全である確率が2.2倍も高くなっていました。
またBMIが正常で心血管疾患を患ったことのない65歳未満の男性を対象とした小規模なサンプルを分析しても、電子タバコを吸っている人は、そうでない人に比べて勃起不全になる確率が2.4倍も高いという結果になりました。
エル・シャウィー氏はこの結果について、次のように述べています。
「ニコチン入りの電子タバコを通常のタバコに代わる健康的なものだと考える人がいるかもしれません。
しかし、ニコチンを過剰に摂取することには常にリスクが伴います。
ニコチン入りの電子タバコに乗り換える男性は、それだけでリスクがなくなるわけではないので、しっかりと使用限度を設けるべきです」
さらに「タバコが男女ともに性機能障害を引き起こす」ことは、以前から専門家たちによって指摘されていたようです。
これは高濃度のニコチンが血管の機能を損なうからだと考えられています。
さて日本でも、個人輸入したニコチン入りの電子タバコを吸ったり、加熱式タバコや紙巻タバコがやめられなかったりする人はいるでしょう。
性機能が心配なら、制限するか、きっぱりと禁煙した方がよいかもしれませんね。