NASAのパーカーソーラープローブは、人類史上初めて太陽大気圏であるコロナ内部の観測を実現した
NASAのパーカーソーラープローブは、人類史上初めて太陽大気圏であるコロナ内部の観測を実現した / Credits: NASA’s Goddard Space Flight Center/Joy Ng
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史上初めてNASA宇宙探査機が太陽コロナへ突入成功 (2/2)

2021.12.16 Thursday

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太陽の嵐を間近で撮影する

第9回の接近で撮影された擬似ストリーマーと呼ばれるコロナの構造。これは日食の際に地球から見ることができる。
第9回の接近で撮影された擬似ストリーマーと呼ばれるコロナの構造。これは日食の際に地球から見ることができる。 / Credits: NASA/Johns Hopkins APL/Naval Research Laboratory

すでにパーカーソーラープローブは数回、太陽コロナへの突入を繰り返しています。

上の画像は、太陽表面から1050万kmまで接近した際に撮影された、コロナの疑似ストリームと呼ばれる構造の写真だといいます。

これは日食の際に、地球から見ることができる白く輝くコロナの構造の一部です。

太陽の磁場が作るこうした構造を、コロナ内部に入って間近で撮影することは、太陽に関するさまざまな理論の証明に役立つでしょう。

パーカーソーラープローブの今後の太陽への接近と調査目標を示した画像。
パーカーソーラープローブの今後の太陽への接近と調査目標を示した画像。 / Credits: NASA’s Goddard Space Flight Center/Mary P. Hrybyk-Keith

パーカーソーラープローブは、今後も太陽の周りを周回しながら、さらに接近し最終的には太陽表面から8.86太陽半径(約616万km)にまで到達する予定です。

高熱を発する太陽にこれだけ近づけるというのは、パーカーソーラープローブの優れた熱シールドの有効性を証明するだけでなく、これまでわからなかった太陽のさまざまな謎の解明につながる快挙です。

今後も、パーカーソーラープローブは太陽について驚きの報告を続けてくれるでしょう。

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