パンデミックがサージカルマスクの印象を変化させた
昔からマスク美人の効果はいくらか知られていました。
これは、マスクで見えない部分を自分の理想どおりに想像するからだと言われています。
しかしその効果は部分的なものでした。
ルイス氏は「パンデミック前に行われた研究では、サージカルマスクの装着者は魅力度が低下する、という結果になりました。これはサージカルマスクが病気にかかっていることを連想させるためです」と述べています。
確かに以前は「マスク=病人」というイメージがあり、「マスク装着者を避けたい」という気持ちになっていました。
つまり、もともとマスクには顔を理想化するプラス効果だけではなく、その人を避けたくなるマイナス効果もあったのです。
しかし今回の研究では、サージカルマスクが一番魅力を高めるという結果になりました。
この変化について、ルイス氏は次のように述べています。
「パンデミックにより、私たちは青いサージカルマスクを付けた医療従事者に慣れました。
私たちが弱っているときは、サージカルマスクが私たちに安心感を与えるものとなっています。
そのためサージカルマスク装着者をより好意的に見てしまうのでしょう」
確かにルイス氏が述べるとおり、私たちの感覚はパンデミックによって変化しました。
マスク装着者に対して、「病人だから近づかない方がいい」とは思わず、むしろ「安心感があって、素顔はきっとかっこいい!」と感じるようになったのです。
さて、最近特に話題になっている「マスク美人」効果は、確かにあります。
しかもパンデミックによってその効果は過去最高にまで高まっているかもしれません。
それで場違いでなければ、サージカルマスクを選択するのも一つの手でしょう。
周囲からはきっと最高に魅力的に見えるはずです。