宇宙で視力が低下する原因とは?
宇宙飛行士たちは、宇宙空間でさまざまな健康問題と戦うことになります。
筋力と骨密度の低下は、その代表的な例です。
地球のように重力に逆らって生活する必要がないため、宇宙生活が長ければ長いほど、その機能が衰えてしまうのです。
また宇宙放射線の被ばくにより、がんになるリスクが高まるとも言われています。
そのためISSの医療チームは、そこで生活する宇宙飛行士を被験者として、将来のリスクを軽減するためにさまざまなデータを収集してきました。
そして視力の低下も、宇宙空間が与える悪影響の1つです。
宇宙空間が目に及ぼす悪影響は、SANS(spaceflight-associated neuro-ocular syndrome)と呼ばれています。
現在、SANSは宇宙飛行士にとって常識であり、視力の低下に備えて宇宙に眼鏡をもっていくこともあるのだとか。
では、SANSの原因はどこにあるのでしょうか?
ローゼンバーグ氏らの研究により、新しい発見がありました。