腹上死のイメージが大きく変わる
今回の研究により、心臓にかかわる腹上死は中年男性だけの問題ではなく、若い男女にも起こりえることが示されました。
また、若い人の腹上死は、加齢による心血管のつまりを原因とした心筋梗塞ではなく、心拍のリズムが致命的に狂ってしまう「不整脈死症候群」が多いことも示されました。
ただ幸いなことに、腹上死は心臓突然死全体の0.2%と極めて低く、「腹上死のリスクはこれまで危惧していたほど高くはなく、既に心臓病を患っている人でも低いリスクで性行為ができる」と研究者たちは述べています。
なお余談ですが、ドイツの調査では、自慰行為中の事故が原因で死亡する例は100万人に1~2人であるとのこと。
これらの痛ましい事例には、乳首に電極を接続して電気ショックを楽しんでいた男性(感電死)や、体や首に鎖を巻き付けて快楽を味わっていた男性(窒息死)などが報告されています。
比較的安全な自慰行為でも、あまりにハードなものは命を削る危険性があるようです。