水中の遠隔作業が可能に!性能は実証済み
水中合体ドローンには、いくつかの機能が導入されています。
たとえば、KDDIならではの「モバイル通信」に対応しており、安定した自律飛行・遠隔操作だけでなく、空中・水中カメラ映像のリアルタイム伝送が可能です。
水空両方の視点で確認できるため、オペレーターの作業の幅が大きく広がります。
またGPSが使えない水中でも、位置情報を正確に把握できるようになっています。
水中ドローンから送られる音響信号を空中ドローンが受信することで、位置測位結果を合成。水中ドローンの正確な居場所を特定できるのです。
こうした高い遠隔操作性能は、海にある設備の監視や点検に役立ちます。
たとえば、養殖場などの水産業の監視、洋上風力発電設備・橋脚といった水中インフラの点検、出航前の船底点検にも最適です。
これらの作業は本来、ダイバーが船やボートを使って目的地まで訪れ、水中に潜って作業しなければいけない分野です。
水空合体ドローンを利用すれば、オペレーターが陸地で操作するだけで済み、コストと時間を大幅に削減できるでしょう。
KDDI社は、すでに水空合体ドローンによる自律飛行と水中撮影の実証に成功しています。
近い将来、多くの作業を水空合体ドローンが担うようになるかもしれませんね。