ゲルブロックの中に細胞を入れて臓器を組み上げる
今回の研究によって、DNAを接着剤とした肉眼サイズの物体の操作が可能であることが示されました。
現在の生物工学では、好きな配列のDNA鎖を人工的に作ることが可能であるため、接着のパターンはほぼ無限大に作ることが可能です。
またゲルブロックで内部に細胞を詰めて任意のタイミングでゲルを溶解させることができれば、さまざまな細胞を望みの形に組み合わせることが可能になります。
研究者たちはこの仕組みを利用することで、将来的には組織工学や再生医療に役立つ可能性があると考えています。
もしかしたら将来、細胞が詰まったゲルブロックの水槽に傷口をつけるだけで、失った手や足を再生することができるかもしれません。