魚ロボットの心筋が成長して泳ぎがどんどん上手くなる
発見は、魚ロボットの遊泳記録を測定しているときに行われました。
研究者が魚ロボットの動きを分析していると、日を置くごとにどんどんに泳ぐ速度が上がっていっていることが判明したのです。
原因を確かめたところ、魚ロボットに植え付けられた心筋は外部から栄養素を吸収して、生物学的な成長を起こしていたのです。
この成長は1カ月にわたって続き、筋肉の収縮幅、最大遊泳速度に加えて筋肉の動きの協調レベルまでも増大していきました。
そして最終的に魚ロボットは野生のゼブラフィッシュと同様の遊泳速度と遊泳効率に達したことが確認されました。
生物の細胞を部品とすることは不確実性の高さというデメリットもありますが、周囲の環境からエネルギーを摂取して成長するという大きなメリットが存在したのです。