「0」と「1」の二進数による”ビット画像”を送る計画
今回の計画は、1974年に同じ目的で送信されたアレシボ・メッセージ(Arecibo message)と同様の手法を採用しています。
これは、プエルトリコにあるアレシボ電波望遠鏡の改装記念式典にて、宇宙に送信された電波メッセージです。
このメッセージは、地球から約2万5000光年の距離にあるヘルクレス座の球状星団 M13に向けて送信されました。
このメッセージは「0」と「1」の繰り返しによるバイナリコード(二進数)の形で送信され、解読者がその数列を2次元の四角形に並べ替えることを意図しています。
すると、メッセージがピクセル化されたビット画像として表示される仕組みです。
そして、今回の「Beacon in the Galaxy(BITG)」は、アレシボ・メッセージより、さらに多くの情報を盛り込んだ改良版となっています。
たとえば、男性と女性の姿を描いたスケッチ、現在の地球の大陸マップ、太陽系の図、DNAの構造図、地球の化学物質の組成などです。
それから、メッセージを受け取った生命体が返信に使うべき無線周波数や地球の詳しい位置情報も含まれています。
これにより、生命体は銀河系内における地球の位置を特定し、私たちと会話できるという。
研究チームは「BITGの目的は、最小限のメッセージで、人類と地球に関する最大限の情報を伝えることで、アレシボ・メッセージをはるかにしのぐ内容になるはずです」と述べています。
しかし、この計画には欠点もあるという。
それを次に見ていきましょう。