ライバル候補の信頼感や知性を減らした顔画像を作成できる
新たに開発された技術は自分の第一印象に平均化とは異なる偏った特性を付与できます。
そのため美しさよりも強さやリーダーシップが求められる政治家などにとっては、より効果的な選挙ポスターを作ることが可能になります。
もちろん選挙ポスターの情報を捏造することは許されるものではありません。
ただ政治家が自分の顔をいじるだけなら、単なる嘘や見栄で済みます。
しかし今回開発された技術では信頼感や知性を増すだけでなく逆も可能になっています。
膨大な情報を学習したAI(ニューラルネット)は人間の顔に高い信頼感や知性を付与できるだけでなく、逆に信頼を置けない人間や頭の悪そうな人間と評価される特性を顔に付与することも可能です。
第一印象に好ましくない特性を付与することに、多くの人は何の意味も価値も見いだしません。
ですが政治家のようにライバルがいる人間では違います。
この技術を悪用すれば、政治家がライバル候補の顔写真に対して、信頼感や知性を減少させた修正バージョン(フェイク)を作成し、ネットで拡散することで選挙戦を有利に戦うことも可能になります。
相手に狙った負の特性を付与できれば、単なる不細工化アプリよりも、選挙戦では効果的かつ致命的な影響を与えることになるでしょう。
こうなると単なる政治家個人の嘘や見栄では済まされず、危険な人心操作・社会操作となります。
研究者たちは現在、開発された技術の特許を申請しているとのこと。
技術を独占・管理することで、危険な操作が起こるのを防ぐことができると述べています。