次の目標は「個人の好み」も組み込んだ第一印象予測AIを作ること
今回の研究で、人間と同じ第一印象を回答するAI(ニューラルネット)が開発されました。
開発された技術を使えば、自分の第一印象を客観的に知ることができます。
また既存の「美男美女」加工が特徴の中和を主に行っている一方で、新たな技術では望ましい特性を望んで付与できる「個性の追加」が可能になります。
なお余談ですが、今回の研究では、メガネと知的な印象の関係も調べられました。
すると興味深いことに、AI(ニューラルネット)もメガネをしている人間の第一印象に対して、より賢いと答えることが判明しました。
伝統的にメガネをかけると賢く見えると言われていましたが、どうやら第一印象に限っては、本当だったようです。
研究者たちは次の目的として、特定の個人が他人の顔にどのように反応するかを予測できるAI(ニューラルネット)を開発していきたいと述べています。
今回の研究で開発されたAI(ニューラルネット)は大多数の人間の平均的な反応に焦点が合わせられています。
しかし人間には特定の顔の形状により惹かれるなど、好みが存在するため、多数派の反応が常に最適解を得られるわけではありません。
もし個人の第一印象を予測できるようになれば、企業面接の面接官やお見合い相手といった特定のターゲットに好ましい印象を与えるような個人レベルでの最適な印象操作が実現するでしょう。
恐ろしい話に聞こえますが、個人に焦点をあわせた第一印象の予測技術は、自分にとっての運命の人、あるいは一目ぼれしてしまう人を知ることにつながります。
それは、統計に依存しがちな社会心理学に血を通わせるキッカケになりかもしれません。