人工ニューロンは医療やパワードスーツの開発に利用できる
今回の研究により、本物のニューロンと同じように神経伝達物質(ドーパミン)で情報伝達を行う人工ニューロンが開発されました。
この新たな人工ニューロンは脳細胞や運動神経とドーパミンを介して情報を交換することが可能であり、ある程度の生体適合性を持っていました。
追加の研究では、上の図のように、人工ニューロンをロボットハンドに繋いで、制御できる様子も示されています。
研究者たちは、人工ニューロンの入力を運動神経、出力を駆動部品とすることで、パワードスーツなどの動作補助装置の自然な動作が実現すると述べています。
また人工ニューロンの生体適合性を高めることができれば、神経の損傷によって体が麻痺した人々の脳と手足をつなぎぐことで、再び自由に動かしたり手足の感覚を取り戻せるようになるかもしれません。
研究者たちは「人工ニューロンを使えば新しい素晴らしいことを沢山行えるようになる」と述べています。