結晶づくりの準備
1日目:結晶作りの下準備
箱を開けると、説明書とともに入っていたのは以下。
- 夜光結晶の素A(袋入りの白い粉)
- 夜光結晶の素B(袋入りの白い粉)
- 夜光結晶の素B+(袋入りの白い粉)
- 育成容器(フタ付き)
- 夜光結晶の素C(小瓶に入っている粉)
- 紙コップ(二重になっていて、取っ手が付いている)
- 紙コップ(取っ手なし)
- スプーン
- 夜光結晶の種(母岩に結晶の小さな粒付き)
このほか、ハサミと捨てていいタオルを用意しておきます。
作業スタート。まずは、お湯を沸かして熱湯を作成。取っ手つきの紙コップの内部の黒い線まで注ぎます。
「夜光結晶の素A」を入れて、よく溶かします。
溶かし…あれ? キレイに溶けないんだけど…!!
スプーンにまだ粒が残ってる。よく混ぜれば溶けるか?としつこくかき回したものの、冷めてきてどんどん溶け残りが増えるではないか。
初っ端からやらかした!?
正直、かなり焦って考えたすえ…よし、湯煎にかけよう。お菓子作りでも焦がさないようにバターを溶かすならコレだし、繊細なもの溶かすには正解では?
金属のカップに移して、湯煎でゆっくり加熱したら溶けた!
それをもとの紙コップに戻して、ほっとしたのであった…。
なお、慌ててそのまま紙コップをレンジに入れてチンしたり、直火にかけたりするのは絶対やめましょう!
次に、「夜光結晶の素A」が溶けた液体が入った紙コップの中に、「夜光結晶の種」を沈めます。これを育てていくわけですね。
展示会で出来上がりを見て、「よくここまで大きくなるな」と思っていたのですが、「種」がセットに入っていることで納得。
ミョウバンの結晶作りも、最初にできた小さい結晶からいいものをピックして、それを種にして育てていきます。なので、ベースとなる「種」が作成済みでセットになっているのは、失敗しにくい理由のひとつでしょう。
それから、「夜光結晶の素A」が入った紙コップを育成容器に入れて、育成容器のフタを閉めます。
…が、フタがポン!と何度も開いてしまう。
熱いので、空気が膨張してフタがなかなかしまりません。
このあとは育成キットの入っていた箱の中に入れて閉じるのですが、箱の中で育成容器のフタが開いたら困ります。
よって、説明書に記載はないですが、粗熱がとれてから育成容器のフタをしめ、箱に入れましょう。
それから温度変化の少ないところに、約1日置きます。
2日目:蛍光物質を結晶に仕込む
「夜光結晶の素C」をブラックライトで照らすと光ったので(お子さんとやるときは、こういうフライングはしない方がよい)、これが蛍光物質というわけです。
約1日経過した育成容器のフタを開けて、「夜光結晶の種」の上に「夜光結晶の素C」を振りかけます。
このとき、全体に散りばめられず、粉の塊が数箇所できてむらになったのが気になったのですが、結晶の成長が進むと全体になじむので、気にしなくてOKです。
再び育成容器のフタをして、今度は冷蔵庫に約1日入れます。
3日目:本格的な育成開始の準備
育成容器から紙コップを取り出して、中の育成溶液だけを育成容器に移します。
…とのことなんですが。
紙コップが弱って育成溶液がにじんで育成容器の中で結晶化してきてる。粉が溶けないからとスプーンでしつこく中をかき回したうえ、湯煎で熱をかけたためか?
目的の結晶作りの邪魔になりそうなので、育成容器の中にくっついた結晶は水で洗い流し、そこに育成溶液を流し込みました。
次に、タオルの上に「夜光結晶の種(母岩)」が入った紙コップを置きます。
紙コップに放射状にハサミを入れ、丁寧に「夜光結晶の種(母岩)」を取り出します。
このとき、紙コップの底にできていた結晶の粒は取り除きます。
そして、一重で取っ手なしの紙コップを取り出し、中の黒い線まで熱湯を入れて、「夜光結晶の素B」を入れて溶かす…とのことですが、溶けなさそうと思ったため。
あらかじめ「夜光結晶の素B」を紙コップに先に入れ、熱湯を注ぎ、一気に激しくかき混ぜました!
説明書の記載を無視した形ですが、きちんと溶けました。
この液体を、二重の紙コップで作った育成溶液を移してある、育成容器に入れて混ぜて新たな育成溶液を作ります(なお、一重で取っ手なしの紙コップは捨てないように)。
その中に、すでに少し大きくなっている「夜光結晶の種(母岩)」を丁寧に沈めます。
入れた衝撃により、細かいクズが底に散らばったのですが、それも成長して底が1枚岩みたいになってしまうので、避けるならクズをなるべく落とさない方がいいです。
今度は容器のフタは開けたままにし、温度変化の少ない場所に置いて成長を観察します。
なお、25℃くらいの場所がもっとも結晶が成長しやすいそう。
私は熱帯魚を飼育しているので、夏は24時間冷房を稼働しています。そのため、ずっと室温が約26℃で安定している寝室に置いていました。