ヘビが丸呑みできる理由
ヘビの大きく開く口が「丸呑み」を可能しています。
実際、ヘビはその特徴的な顎の構造によって、人間や他の動物よりも大きく口を開けます。
特徴の1つは上顎と下顎をつなぐ骨です。
複数の関節により可動域が広がっているため、他の動物と比べて口を上下に大きく開くことが可能なのです。
![CT スキャンしたビルマニシキヘビの頭部](https://nazology.kusuguru.co.jp/wp-content/uploads/2022/09/obac033fig2-900x406.jpg)
そしてもう1つの特徴は、下顎骨にあります。
画像で示されているように、ヘビの下顎骨は左右に独立しています。
この2つの顎骨が伸縮性のある組織で繋がっているため、ヘビは口を上下だけでなく左右にも大きく広げることができるのです。
これらの特徴を考えると、ヘビが丸呑みできる獲物のサイズはヘビの頭の大きさに依存しているように思えます。
ところがジェイン氏らの研究により、同サイズのヘビでも丸呑みできる獲物のサイズは大きく異なると判明しました。