ラブレター(LOVELETTER)

ラブレターは2000年に発見されたコンピュータウイルスであり、「アイラブユー(I LOVE YOU)」とも呼ばれます。
フィリピンの専門学生によって作成されたこのウイルスは、電子メールを介して感染していきます。
「I Love you」という題名のメールには、「添付しているラブレターをチェックしてください」という旨の本文と、「LOVE-LETTER-FOR-YOU.TXT.vbs」というファイルが添付されています。
自分へのラブレターだと勘違いしたユーザー、もしくは訳も分からずとりあえず中身をチェックしようとしたユーザーによって、ファイルが実行されると感染するのです。
感染したデバイスは、内部のさまざまなファイルを上書きして破壊。
加えて、アドレス帳に記録されている連絡先に同様の「ラブレター」を自動送信します。
世界に広がるまでわずか数時間しかかからず、10日以内にペンタゴン、CIAのコンピュータを含む4500万台のデバイスが感染したと言われています。
世界中のコンピュータの10%が感染しており、全体的な被害総額は100億ドルを超えると推定されました。