スマートオムツのセンサーはオムツ以外でも活躍する
スマートオムツのセンサーについては河北工科大学のシュエ・チェン氏らの論文に書かれていますが、論文の中にはオムツ以外にもセンサーの応用例が多数書かれています。
わずかな水分をその水分量まで感知することができる薄く小さなセンサーは様々なものに応用可能であるようです。
フェイスマスクにつけて呼吸状態をチェック
このセンサーをフェイスマスクに付けることで、水分量やその推移から呼吸状態を知ることができます。
深呼吸、規則的呼吸、急速呼吸の3つが把握できるようになることで、肺炎の予測などにつながるほか、心臓発作などもいち早く気付けるようになるのです。
呼吸状態に異常があればすぐにスマートフォンに通知が行くため、こういったリスクを抱えた人が多い介護施設では活躍が期待されています。
非接触スイッチの開発につながる
コロナ禍で新たな感染対策の一つとして注目されている非接触のスイッチやタッチパネルにもこのセンサーが有効だと言います。
このセンサーなら指から拡散するわずかな水分子に反応することができるため、接触しなくてもボタンを押すことができるのです。
水分を厳密に感知できるセンサーの使い道は無限大
スマートオムツに対しては「テクノロジーの無駄遣い」といった厳しい声も聞かれましたが、このスマートオムツに使われている水分を感知するセンサーはシンプルな構造かつ高性能な感知能力を持ち様々な事象に応用が効くものです。
特に人の手が足りていない介護領域においては、スマートオムツとしての利用もフェイスマスクを使った健康チェックとしての利用も非常に大きな業務効率化に繋がると感じています。
私たちにとって最も身近とも言える「水分」を感知するセンサーですから、近い将来様々な形で私たちの生活にも関わってくるかもしれませんね。