研究者が推める効果的な「休憩の取り方」とは?
今、コロナパンデミックの影響もあって、世界的にリモートワークが一般的になりつつあります。
その中で休憩を取ると、おそらくスマホをチェックしたり、ネットサーフィンをすることが多いのではないでしょうか?
しかし、それでは先に示されたように、返って認知機能を低下させてしまうかもしれません。
そこで研究者は、短い休憩でも頭をスッキリさせるのに有効ないくつかの方法を紹介しています。
その1:瞑想(マインドフルネス)を取り入れる
瞑想と言ってしまうと日本ではかなりいかがわしい印象を受けますが、海外では気持ちを切り替えたりリラックスする手段として流行っており、多くの研究報告の中にこの単語が登場します。
要はリラックスできる姿勢を取って、深くゆっくりと呼吸を繰り返しながら、一つのことに注意を向ける(たとえば、自分の呼吸など)ことで気分を落ち着けようというのが、ここで推奨されている内容です。
これを10〜15分するだけで脳の切り替え能力を高めて、頭をシャキッとさせる効果がある、とこれまでの多くの研究で示されています。
またこうした何もせずにリラックスした時間を作ることは、自律神経を整えたり、血圧を上げるなど身体へのメリットもあるとされます。
その2:短い散歩をする
もし外に出られる環境であれば、休憩の間に家の周りを散歩をするとよいかもしれません。
過去の研究では、外を10分ほど歩くだけで、全体的な気分が高揚し、ストレスが軽減されることが分かっています。
また、外の新鮮な空気や日光に触れることも、心身をリフレッシュさせる効果があります。
その3:スクリーンから離れる
もしパソコンを使った仕事をしているなら、小休憩の間はスクリーンや電子機器をなるべく見ないようにしましょう。
こうすることで眼精疲労を抑えられるだけでなく、仕事と休憩のメリハリをつけることができます。
休憩の間は、軽い運動やストレッチをしたり、リラックスできる音楽を聴いたりして、画面から離れることを心がけましょう。
その4:ワークスペースの整理整頓
休憩の間にワークスペースの掃除や整理整頓をすることも、頭の切り替えに効果があるようです。
掃除や整理整頓はあまり休憩になっていないようにも思えますが、仕事に関する雑念が入りにくいので、認知機能のリセットに非常に向いています。
上手く休憩してストレスの少ない働き方を
上記の方法は認知機能の回復や仕事の効率アップに有効な休憩の過ごし方として推奨されるものです。
4月に入り、これまでとは生活の環境が変わった人や、新しく仕事についた人も多いでしょう。上手な休憩の取り方は、慣れない仕事へ取り組む際の助けとなるものです。自分に最も合った休憩の取り方を見つけるといいかもしれません。
そして今回の研究結果が示すように、休憩のタイミングを時間で決めるのではなく、仕事の区切りがいいところで取るようにすると、余計な認知負荷を予防できるかもしれません。
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