動画におけるネコのやりとりを3つに分類
まず、研究を始めるにあたり、2匹のネコが相互にやりとりする動画を専門家4人が下記のように分類しました。
- じゃれあい(遊び)
- ケンカ(攻撃)
- 中間(遊びと攻撃が入り混じった状態)
意見が分かれたときは多数決とし、多数決でも決まらない場面では「分類できない」として動画を研究対象から排除しました。
105組120匹のネコ動画を分析
最初に準備された動画は165本でしたが、最終的に分析に使われることになったのは105本でした。
前述した「分類できない」パターン以外にも、明らかに子猫である場合や、性的行動が見られた場合などの動画は排除されました。
また専門家の2人以上が「よくわからない」という判断になり、排除されたものもあったと言います。
意見が半々で「分類できない」となった動画も一度の視聴で判定するのではなく、再度の視聴を行った上でその結論に至ったものです。
このような研究の経緯を見るだけでも、ネコのやりとりの本質を捉えることは専門家をもってしても簡単ではないことがわかりますね。
ネコに対面したネコの行動は多くの種類があり、またその耳や毛並み、姿勢などによってもやりとりが異なります。
ここからは、3つのやりとりを行っているときのネコたちの行動について説明していきましょう。