
コーヒー業界に新たな旋風の予感。栄養たっぷりの「ブロッコリー・コーヒー」が次のトレンドになるかもしれません。青々とした野菜から目を背けてきた人たちにとって大きな朗報です。
オーストラリアの科学機関 “CSIRO” と開発機構 “Hort Innovation” の共同開発によりブロッコリーを丸ごと用いて乾燥させた「ブロッコリー・パウダー」が開発されました。
パウダーからはもちろん、ブロッコリーの味がします。しかしこの商品の最大の魅力は「コーヒーに混ぜられる」といった点。オーストラリアのとあるカフェにてサンプル “broccolatte”(ブロッコラッテ)が勇気あるお客さんに振る舞われました。



その反応は様々。中には「緑の飲み物はキツイ。せめて色を変えてほしい」との意見もありましたが、「いつものコーヒーに栄養価が加わって嬉しい」とポジティブな声も。肝心な「味」についてはあまり触れられていないため、ふつうの「ラテ」とあまり変わらないことが予想されます。
とはいえ「緑のコーヒー」を飲むことには抵抗がある。といった方には他にも色んな活用方法があります。フルーツ・スムージーに混ぜてもいいですし、スープに溶かし込むのもいいでしょう。研究者たちは、子どもに食べやすいようにチーズ風味の「ブロッコリー・スナック」も開発しています。

健康にいい「ブロッコリー・パウダー」は、消費者だけでなくブロッコリー「生産者」にとっても救世主となっています。形が悪くて売り物にならないブロッコリーを「パウダー」にして流通させるといった新たな販売ルートを獲得することができたのです。もちろん栄養価は形の良いブロッコリーと変わりありません。
このプロジェクトは、人々の栄養面だけでなく生産者にとっても嬉しいものであり、さらに「食品ロスを減らす」といった社会的にもプラスになる素晴らしいものです。
これが本当にトレンドになった際には、たとえ味が気に入らなくても、少しは目をつぶってあげてもいいかもしれません。
via: mentalfloss, 9News Australia / translated & text by なかしー
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