体験を重視する消費スタイル「コト消費」の時代が到来
近年では、「モノ消費」ではなく「コト消費」に人々の注目が集まっています。
モノ消費とは、車や家電品、衣類の購入など、モノの消費を重視した消費スタイルです。
一方、コト消費とは、旅行や遊園地、工芸体験などの「体験や経験」を重視した消費スタイルを指します。
昔はモノ消費に注目が集まっていましたが、現代人の多くは物質的に満たされているため、物欲を満たすよりも、体験を通じて精神的な豊かさを得ることに価値を見出すようになっているのです。
こうしたコト消費の傾向は、IKEA効果とも深く関連していると考えられます。
単にモノを購入するだけでなく、「自分で作る」という体験が、IKEAの家具の商品価値を高めているというのです。
しかし、IKEA効果が発生する時の脳の認知メカニズムは謎のままです。
そこで研究チームは、IKEA効果が発生することを改めて確認し、その時の脳活動を調べることにしました。