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口うるさく「批判的」な親をもつ子どもは、人の表情に関心を持たなくなることが判明

2018.06.12 Tuesday

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Point
・口うるさく「批判的な親」をもつ子どもは「人の表情」に注意を向けることが少なくなることがわかる
・子どもは表情を見ないことで、批判を回避しようとしていると考えられている

「モンスター・ペアレント」をはじめとしたクレーマー気質の口うるさい親たちがその存在感を増す昨今。ビンガムトン大学の研究により、「批判的な親」をもつ子どもは「人の表情」に注意を向けなくなってしまうことが明らかになりました。

Parental Expressed Emotion-Criticism and Neural Markers of Sustained Attention to Emotional Faces in Children
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/15374416.2018.1453365

研究者らは調査において、人の表情にどれほど注意を払うか脳活動から計測できるLLP (Late Positive Potential) という方法を実施。批判的な親の存在によって、子どもが他人の表情にどのような反応を示すのか調査をしました。

実施された調査では、まず7歳〜11歳までの子どもをもつ親に子どもとの関係についての話を聞き、その話から親の「批判度」をレベル別に分類。一方、子どもにはそれぞれ「異なる感情をもつ表情」の画像を見せ、そのときの脳の活動をLLPによって観察しました。

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Credit: BINGHAMTON UNIVERSITY

その結果、分類された「批判度」が高い親をもつ子どもは、「批判度」が低い親をもつ子どもよりも表情への注意を向けることが少ないことが分かりました。

これまでの研究から、批判的な親をもつ子どもが苦しんだり悩んだりするときに「回避・逃避行動」を起こしやすいことが確認されています。

研究チームのキエラ・ジェームズ氏は、「今回の研究から、批判的な親の子どもは相手の表情を見ないよう回避行動を起こしていると説明できます。その行動によって批判自体を回避する。さらに言えば、親から受けた批判から連想される嫌悪感を回避しようとしているのでしょう」と述べています。

研究チームは今後の活動として、子どもが親から「ポジティブな言葉」や「ネガティブな言葉」をかけられたときの脳の活動を調査したいと語り、関連する研究への意欲を示しています。

via: EurekAlert / translated & text by ヨッシー

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