ネコのお腹のたるみは脂肪ではなく「原始袋」
多くのネコのお腹は大きく見えますが、実際に触ってみると中身がなく、皮膚だけたるんでいるようなパターンは少なくありません。
皮膚だけがたるんでいるため、日本ではこの部位を「ルーズスキン」と呼ぶことが多いのですが、実は和製英語です。
英語ではプライモーディアルポーチ(primordial pouch)と言い、直訳すると「原始袋」となります。
確かに、両サイドからたるんだ皮膚は中が空洞になっていて穴の空いていないカンガルーの袋のようですね。
トラやライオンにも存在
「原始」という言葉がついているように、これはネコ科動物に元からあるものです。
トラやライオンをはじめ、スマートな体系のチーターやヒョウでも、よく見たらお腹がたるんでいます。
このようにあらゆるネコ科動物についているため、「原始袋」なのですね。
そしてこの「原始袋」は実はネコ科動物が生きていくために欠かせない役割を持っているのです。