恐怖体験の前後で心理的・神経的な反応を測定した
アメリカのピッツバーグ大学のマージー氏らの研究チームは、恐怖体験の前後で心理状態と脳波を記録し、恐怖体験が精神・神経的にどのようなメリットをもたらすのかを検討しています。
実験の対象になったのは、ピッツバーグで最も怖いと有名な「ScareHouse Basement」というお化け屋敷のチケットの購入者262名でした。
実験参加者は、お化け屋敷に入る前後で心理状態を尋ねる質問紙の回答とEEGによる脳波の測定を行ってもらいました。
質問紙では、「楽しさ」や「苛立ち」などの現在の気分を尋ねるものでした。
EEGによる脳波の測定では、①ランダムで大音量の驚愕音が流れる中で、持続的な注意を向ける課題と、②血の付いたナイフなどの高い覚醒を引き起こすような写真を見るなどの課題中の脳の活動を記録しています。
さて、お化け屋敷を体験する前後で心理的・神経的な反応に違いがあったのでしょうか。