世界最大の記憶容量!50TBのテープ・ストレージ・システム
2023年8月30日、IBMと富士フイルムは、世界最大の記憶容量を誇るテープ・ストレージ・システムを開発しました。
このシステムは、IBMの最新世代の「TS1170ドライブ」と、富士フイルム開発の磁気テープ「IBM 3592 JFテープ・カートリッジ」を組み合わせたもので、IBMより発売されています。
その最大容量はなんと非圧縮時50TB、圧縮時150TBという驚異的な数字です。
同じく磁気テープであるLTO-9(2021年)が非圧縮時18TBであることを考えると、磁気テープの容量が驚くべき速度で進化しているのが分かりますね。
では今回の新システムは、どのように磁気テープの限界を広げたのでしょうか。
そのポイントは、「ナノ粒子設計技術」にあります。
テープに散りばめる磁性体のサイズを縮小し、磁気特性を強化することで、面記録密度を大幅に向上させているのです。
また磁性体の高分散技術により、個々の粒子の凝集を防ぎ、粒子をより均一に分散させることができました。
加えて、磁性体が乗るフィルムをより薄く、強固にすることで、カートリッジ1本あたりのテープ長を15%(第5世代3592 JEテープ・カートリッジと比較)延長しています。
この新しい磁気テープを読み取るには専用のドライブが必要ですが、従来のハードディスクとは比較にならないほど大量のデータを安全に保管できます。
ますます複雑化する情報社会において、磁気テープこそが最良の記憶媒体なのかもしれません。
「テープが古い」時代はもう終わり、「テープこそが最先端」な時代が到来しています。
どこで買うことかできるのか、値段はいくらなのか教えてほしい。
いまは、16TBのHDDのバッグアップに、同じ16TBを使っており、物体ないので。