グヌン・パダン遺跡はいつ、どのように作られたのか?
グヌン・パダン遺跡は、標高895メートルのパダン山の頂上に位置する東南アジア最大の巨石建造物です。
ピラミッド型の遺跡は全長120メートルに及び、丘の頂上には5面のテラス(盛土)が段上に並んでいます。
文献に残る形で最初に報告されたのは1891年のことですが、それ以降は長いこと忘れ去られていました。
その後1979年に地元住民によって再発見されたことで断続的な調査が開始されます。
しかし約30年に及ぶ調査でも、この遺跡がいつ、どのように作られたのかはよく分かりませんでした。
そんな中、インドネシア国立研究革新庁が2011年〜2015年にかけて、地中レーダーやコア掘削、放射性炭素年代測定など、様々な科学技術を駆使した本格的な調査を実施。
結果、それまで不明瞭だったグヌン・パダン遺跡について多くの事実が明らかになりました。
最も驚くべきは、グヌン・パダン遺跡が一度に建設されたのではなく、数千年をかけて4つの異なる段階で建設されていたことです。