時間が守れない人は「時間盲」が起きている
時間盲とは、頭の中で時間の経過を認識したり、測ったりすることができない状態を指します。
多くの人は時計を意識しなくても、出かける時間まであと何分あるか、着替えや準備にどれくらいかかるか、本を読んだりテレビを見ていて何十分経ったかが感覚的に分かるでしょう。
ところが一部の人では、こうした時間感覚が抜け落ちてしまって、経過した時間や進行中のタスクにかかっている時間が分からなくなると言われます。
具体的な例を挙げてみます。
最も大きな特徴は、時間の感覚を見失うことです。
例えば「お昼はいつ食べました?」とか「最後に旅行に行ったのはいつですか?」といった質問を受けると、それらの出来事がどれくらい前だったかが分からず、上手く答えられません。
また時間経過を体感で測ることも困難です。
9時30分に時計を確認し「30分だけ読書しよう」と本を読み始めて、「そろそろ時間かな」と思って時計を見ると12時を回っているということが頻繁にあります。

米マサチューセッツ総合病院(MGH)のスティーヴン・ガンズ(Steven Gans)氏によると、こうした問題はADHDの人に多く「時間を意図的に無視しているのではなく、感覚的に忘れてしまう」点で共通しているといいます。
言い換えれば、あるタスクを始めると、それに集中したり夢中になりすぎるあまり、「何分くらい経ったか」という時間の意識がすっぽり抜け落ちてしまうのです。
そしてこうした時間盲が、ADHDの主症状として見られる不注意によるミスや物忘れに関連していると考えられています。
では、どうしてADHDでは時間の感覚が失われやすいのでしょうか?




























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