オーロラが発生する仕組みとは
オーロラは、太陽から放出されたプラズマが地球に飛来し、上空の大気層に衝突することで起きる現象です。
太陽は毎秒100万トンのペースで、プラズマ化した粒子を宇宙空間に放っています。
この活動を「コロナ質量放出(Coronal mass ejection:CME)」と呼びます。
原子は通常、原子核とその周りをまわる電子から構成されますが、太陽が超高温のために原子核と電子がバラバラ(電離)になって、電気を帯びた状態となります。
これが「プラズマ」です。
次に、太陽から飛んできたプラズマは地球の大気層にぶつかります。
大気層は酸素分子や窒素分子から成りますが、そこに含まれる電子がプラズマの衝突によってエネルギーをもらいます。
これを「励起(れいき)状態」と呼びます。
しかし、励起した電子は不安定であるため、しばらくすると元の安定した状態に戻ります(上図の右)。
このとき、電子はプラズマからもらったエネルギーを外に放り出します。
この放り出されたエネルギーが光となって現れるのがオーロラです。
では、オーロラの色はどうやって決まるのでしょうか?