2024.03.24 Sunday
ボイコットとは、ある集団が自分たちの要求を実現させるために、商品の不買運動をしたり、特定の活動への参加を拒否したり、権力者を排斥する行動を指します。
日常生活でも普通に使われる言葉となっており、最近では、政府の裏金問題に対し「確定申告ボイコット」というワードがXでトレンド入りしていました。
では、この「ボイコット」という言葉がどこから来たのかご存知でしょうか？
実はこれ、19世紀のアイルランドで勃発したある農民運動が発端になっているのです。
その事件の中心にいたのが、イギリス陸軍の元大尉であるチャールズ・ボイコット（Charles Boycott）でした。
目次
この物語の背景にあるのは、1879年から1882年まで続いた「アイルランド土地戦争（Land War）」という出来事です。
アイルランドは当時、イギリスの完全な支配下にあり、多くのアイルランド農民がイギリス人の地主から土地を借りて小作農を営んでいました。
ところが、イギリス人の地主たちはアイルランド農民に対し、家賃の値上げや不安定な賃貸契約、不条理な立ち退きといった暴政を行っていたのです。
その仕打ちに反感を覚えた農民たちがアイルランド全土で抗議の声をあげて始まったのが、アイルランド土地戦争でした。
ボイコットの由来となった事件は、この土地戦争の中で起こった出来事の一つだったのです。
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