サイズが小さいと逆に塩分量は多くなる?
先の実験の結果、サイズの大小によって摂食量は変化したものの、全体的な塩分摂取量に変わりはありませんでした。
参加者は食べた量が減っていた小サイズのプレッツェルでも、食べた量が多かった大サイズと同程度の塩分を摂取していたのです。
ヘイズ氏によると、これはお菓子の表面積に関係があるといいます。
お菓子1個分を小さくすると、大サイズに比べて表面積が大きくなるので、表面についた塩分の量が多くなり、結果として小サイズで塩分摂取量が増えていたのです。
これでもし大サイズと同じ量を食べていたら、小サイズを食べた人の方が塩分摂取量は多くなってしまう考えられます。
これを受けて、同チームのマデリン・ハーパー(Madeline Harper)氏は、自分の目的意識に合わせてお菓子のサイズを変えるといいかもしれないと提案しました。
「例えば、お菓子を食べる量を減らしたり、カロリー摂取量に気をつけたいのであれば、1個分が小さなサイズが適切と考えられます。
しかし、塩分の摂り過ぎや高血圧を気にしているなら、1個分が大きなサイズの方が塩分摂取量は少なくて済むでしょう」
現代人は間食を取る習慣がとても多くなっています。
特にコロナ禍のステイホームにより、人々の間食の量や回数が増えていることがわかっており、そのせいで体重増加や高血圧の人がコロナ以前に比べて増加しました。
間食をまったくやめる必要はありませんが、お菓子のサイズを工夫することで、より健康的に間食を楽しめるかもしれません。