なぜここまでデカくなれたのか?
チームの調査によると、ヴァスキ・インディカスが生きていた当時のインド亜大陸の密林は平均温度が28℃とかなり暖かい気候になっていたことがわかりました。
ヘビのような変温動物は自らの体温が外部の温度に依存し、暖かいと活発に動けますが、寒いと固まって動けなくなります。
研究主任のデバジット・ダッタ(Debajit Datta)氏は「周囲の平均温度は体サイズにも影響し、温度が高いほど、体の大きなヘビをサポートすることができたでしょう」と説明しました。
それと同時に、当時は彼らに勝る天敵のほか、密猟や生息地の破壊を行う人間もいなかったため、何者にも邪魔されることなく巨大化できたとも指摘されています。
人類にとってはこんな怪物級のヘビが現代にいなくて幸運ですが、一方で、ヴァスキ・インディカスは俊敏に動けるような凶暴な生態はしていなかったようです。
椎骨の特徴を分析したところ、彼らが水中を移動したり、樹上に登ったりすることはほとんどなかったと見られ、現生するアナコンダのように基本的には待ち伏せして獲物を捕まえていた可能性が高いことが示されました。
ダッタ氏らはこのヘビについては「巨大すぎるせいで、動きもかなりノロノロしたものだったろう」と述べています。
またヴァスキ・インディカスが具体的に何を食べていて、どのように繁殖していたのかはわかっていません。
チームは今後、椎骨に含まれる炭素などの成分を分析することで、生前にどんな食生活をしていたのかを明らかにしたいと考えています。
大変、興味深い内容です。私も、もっとこの事について、知りたい、出来れば研究したいです。世の中未々知らない事が、有りすぎる。考えれば考える程分からない事だらけ、もっと追求したいです。