惑星殺し「2011 UL21」が6月28日午前5時(日本時間)に地球へ最接近
「2011 UL21」は2024年6月27日午後8時14分(世界時間)に、地球に最も接近すると考えられています。
日本時間では6月28日午前5時14分ごろです。
このとき小惑星は、地球から約650万kmの距離、つまり月と地球の距離の約17倍の位置を通過します。
この距離は天文学的には「非常に近い」と言えるため、天文学者たちはこの機会を利用して詳細な観測を行う予定です。
では、私たちもこれまでで最大級の「惑星殺し」を観測できるのでしょうか。
この小惑星は、6月28日もしくは29日あたりに太陽との位置関係からもっとも明るく光って見えるため、観測できるチャンスがあります。
ただし、肉眼で直接見ることはさすがに難しいようです。雲がなく、きれいに晴れているタイミングで、望遠鏡を使用して観測する必要があります。
なら見れないか、と諦める人もいるかも知れませんが現代は、ライブストリーミングによる観測イベントが配信されるので、誰でもこの天文イベントを楽しむことができるしょう。
例えば、YouTubeチャンネル「The Virtual Telescope Project」では、日本時間6月28日の午前5時から、2011 UL21接近の様子をライブ配信するそうです。
自宅の部屋から、惑星殺しが地球に最も近づく様子を楽しむのも良いでしょう。
「惑星殺しが地球をかすめて通過する」というニュースは、非常に魅力的なイベントです。
上のような軌道シミュレーション図でみると、惑星殺しの巨大小惑星が本当に地球をかすめるように接近していることがわかります。
もちろん地球にこの小惑星が衝突する恐れがないことは、明らかにされています。
しかし地球近傍に2000mを超えるような小惑星が浮遊しており、かすめるように横切っているという事実はかなり恐ろしいものがあります。
いつかそんな小惑星が地球に直撃する日が訪れたとしても、何も不思議はないでしょう。
今回の小惑星の通過は、宇宙の脅威について改めて考え、地球防衛の重要性を理解する良い機会となるでしょう。