2024 PT5は再び地球に帰ってくる!
またマルコス兄弟は2024 PT5の軌道を計算することで、その起源も推定することができました。
両氏によると、2024 PT5は地球近傍小惑星の一グループである「アルジュナ群(Arjuna asteroid)」から来た可能性が高いとのことです。
この小惑星群は、ヒンドゥー教の聖典『マハーバーラタ』の主要な登場人物の一人である「アルジュナ」から名づけられました。
その一方で、2024 PT5が地球のミニムーンとなっている間、私たちはこの”第2の月”を見ることはできないと考えられています。
2024 PT5は直径11メートルと非常に小さい上に、明るさが27.6等ととても暗いため、望遠鏡を使っても見ることは難しいでしょう。
(私たちが肉眼で見られる星の明るさは1等〜6等までで、それ以降は望遠鏡なしでは見えません)
2024 PT5とは11月25日に地球を去っていきますが、ただ今回が永遠の別れではないようです。
2024 PT5の今度の進路を遥か先まで追ってみると、2025年1月に地球軌道に戻り、さらに2055年にも再び地球に向かって飛来すると見られています。
他の小惑星とぶつかったりするなど、何事もなければ、2024 PT5はもう一度、地球のミニムーンとして帰ってきてくれるかもしれません。