Point2. 水素の軽さ
2つ目の鍵を理解するためには、少しだけ化学の知識を知る必要があります。周期表を知っていますか?人類が知り得たすべての元素の表です。
元素は物質を組み立てるための部品…レゴの小さなブロックのようなものです。それによって、さらに大きく複雑なものを作ることができます。周期表では、各列の中で軽い元素ほど左にあるように並べられています。水素は最も軽い元素なので、一番上の左側にあります。なので、各列で右に行けば行くほど重い元素となります。
乾いた空気は主に2つの気体でできています。酸素と窒素です。それから少々のアルゴンともっと少ない他の気体からなります。ここでは酸素と窒素だけを見ていきましょう。
周期表で示されている通り、窒素原子の重さは14で、酸素原子は16です。しかし、酸素も窒素も単独でいることはなく、ペアを作って分子となっています。例えば、枝豆に2つの豆が入っているようなものです。そのため、窒素分子の重さは28で、酸素分子の重さは32です。
空気に水(H2O)を加えると面白いことがわかります。水分子は2つの水素原子と一つの酸素原子からできています。水素が最も軽い元素だと言うことを思い出してください。よって、水分子の重さは18です。これは窒素や酸素よりも軽いもの。湿った空気が乾いた空気よりも軽いのは、これが理由です。