新薬「ゲパント」の登場
最近、ゲパント(CGRP受容体拮抗薬)と呼ばれる新しい片頭痛薬が登場し、話題を呼びました。
片頭痛の原因の1つであるCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)は、血管の拡張と炎症反応を引き起こすことで知られており、新しいゲパント系の薬は、この受容体を阻害することで、片頭痛の発症や進行を抑えてくれます。
そしてこのゲパントは、これまで使用されてきた処方薬トリプタンに比べて、心血管系への影響が小さいと考えられています。
今のところ日本ではゲパント系の薬剤は承認されていませんが、既にアメリカや欧州ではいくつかのゲパント薬が承認・使用されています。
そのため、長年片頭痛に悩まされてきた患者たちは、この新しいゲパント(承認されている国では高価)に期待を寄せてきました。
日本でも、「昔から存在してきた古い薬」より、この新しい薬に期待している人がいるかもしれません。
では実際のところ、これら様々な片頭痛薬の中で、最も効果的な薬は何でしょうか。