ダイエットをしたい人は睡眠の一貫性に着目しよう
ダイエットをしたい人は睡眠の一貫性に着目しよう / Credit: Canva
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「これを直せば痩せやすくなる!」RIZAPジム会員1万人を調査した減量効果を下げる要因 (2/2)

2024.12.13 07:00:06 Friday

前ページ平日と休日の睡眠がズレていると痩せにくい

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睡眠時間を延ばすだけで食事量が減り痩せる

アメリカ・シカゴ大学のエスタ・タサリ博士を中心とする研究グループが、睡眠時間を増やすことで減量効果が得られることを示す研究成果を2022年に発表しています。

この研究では、体重が重く、普段の睡眠時間が6.5時間未満の若年成人(21~40歳、BMI: 25~29.9)を対象に、睡眠延長群と対照群の2つのグループに分けて4週間の介入を行いました。

4週間のうち前半2週間は、両グループとも普段通りの睡眠を取るよう指示されましたが、後半2週間では、睡眠延長群に対してのみ、睡眠時間を8.5時間に延長することを目的とした個別カウンセリングを実施することで、睡眠時間を延ばすアプローチが取られました。

その結果、睡眠延長群では睡眠時間が1.2時間増加するとともに、摂取カロリーが270kcal/日減少しました。

気になる体重は対照群では0.39kg増加したのに対し、睡眠延長群では逆に0.48kg減少しました。

介入期間が2週間と短いため、体重の変化はそれほど大きくはありませんが、睡眠時間を延ばす取り組みによってダイエット効果が得られたのは注目に値する結果です。

実際、睡眠不足はインスリン感受性を低下させたり、食事に対する脳の反応を変化させたりすることが知られており、これらはダイエットの敵とも呼べる存在です。

たっぷりの睡眠時間もダイエットを成功するためのアプローチ
たっぷりの睡眠時間もダイエットを成功するためのアプローチ / Credit: 写真AC

今回触れた研究を踏まえると、「一貫した睡眠リズムを保つ」「睡眠時間を延ばす」ことは、ダイエットを成功するにあたって重要なアプローチになります。

ダイエットがうまくいかないとき、運動量や食事制限を厳しくしようとする人が多いですが、そこではなく、睡眠の改善を図ってみるのも立派なアプローチです。

ついつい食べ過ぎてしまう人も、睡眠を改善することで、食事量をコントロールしやすくなり、よりスムーズにダイエットが進められる可能性があります。

この秋冬、ダイエットをしたい人は、一貫してたっぷりの睡眠をとって、スッキリと痩せましょう!

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「これを直せば痩せやすくなる!」RIZAPジム会員1万人を調査した減量効果を下げる要因 (2/2)のコメント

大山

食べてすぐ寝ると太る、という話をよく聞くので、寝るイコール太る、というイメージでしたが、逆だったのですね。
貴重なお話ありがとうございました。

aco

平日8.5時間寝るには、朝6時に起きるなら夜9時半には寝なければならない。入浴から入眠まで1時間ぐらいかかることを考えると、夕食も早めに済ませなければならないし、食後にリビングでゆっくりしてデザートなんか食べているヒマはない。当然、食事量も減るのでは。

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