第4位:「ママしかおっぱいが出ない理由」を数学的に証明することに成功!
パパはなんでおっぱいでないの?
この疑問を1度は尋ねた人は多いでしょう。
哺乳類において自然環境でのオスの授乳が確認されているのは、ダヤクフルーツコウモリ (Dyacopterus spadiceus)ただ一種でありその他全ての哺乳類はメスだけが授乳を行います。
しかし逆を言えば、オスが授乳するような進化は決して不可能ではないことも示しています。
少し考えただけでも、オスが授乳できるようになることの利点は数多くあります。
たとえば授乳中のメスが死んでしまった場合、オスが授乳することができれば子供を救うことができます。
またオスとメスの双方が授乳可能であることは、栄養供給量の面からみても有利となります。
また哺乳類のどのオスにも遺伝的に乳腺組織があることが知られています。
たとえば乳汁漏出症を発症した人間の男性では、母乳が勝手に漏出してしまうことが知られています。
オスの授乳を起こすための遺伝的ハードルは意外にも低いのです。
しかし実際の進化は1種類のコウモリを除き「オスの授乳」を促しませんでした。
イギリスのヨーク大学(York)で行われた研究により、哺乳類においてメスだけが授乳を行いオスが授乳を行うように進化しなかった理由が、数学的に解明されました。