地上最速のチーターが別格である理由
ダメだ! 最後まで観てしまった!😂 (ヒマジンカッ!) こういう動画を作る人って本当に天才だと思う。ネコが意外と速くて笑った!w pic.twitter.com/75OPuYh9jC
— Doug@宮古島🐕 (@doughimself) May 4, 2024
この動画が示す通り、地上で生活する動物たちは、足の速さが大きく異なります。
個体差はあるものの、私たち人間は24km/hで走ることができます。
これはアライグマと同じくらいのスピードであり、ゾウに追い抜かれることもあるレベルです。
上位では、ダチョウやカンガルー、ウマが70km/hあたりで「いい勝負」をしています。
そしてガゼルは、100km/h近い速度で走ることができます。
高速道路の法定速度が100km/hであることを考えると、動物たちがどれほど速く走れるか理解できますね。
しかし、これら足の速い動物たちでも、チーターには全くかないません。
チーターは地上で最も足の速い動物であり、120km/h以上で走ることができます。
まさに別格です。
では、なぜチーターはこれほどまでに速く走れるのでしょうか。
それはチーターの走り方に秘密があります。
チーターは、踵を浮かせてつま先立ちの状態で直立・歩行する趾行動物(しこうどうぶつ)です。
動物たちの中でも、比較的細長い足を持っていますが、このつま先立ちによって足の長さをさらに稼いでいます。
また、踵を浮かせた状態で走るため、爪で地面に力を伝えながら、急な加速や方向転換が可能になっています。
加えて、名古屋大学の2021年の研究では、チーターがもつ独特な飛翔期(走行中に全ての足が地面から離れた状態)に注目しています。
例えばウマなどは、一連の走行動作の中でも、体を曲げた時が飛翔期となります。
ところがチーターの場合は体を曲げた時と伸ばした時の両方が飛翔期となり、この2種類の飛翔期によって運動の周期が短くなると判明しています。
つまり二種類の飛翔期を生み出すチーターの走り方や足の構造が、「別格の速さ」を作り出していたのです。
そしてチーターの走りの秘密は、その筋肉の働きやサイズにもあります。