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オスのメダカは1日に最大27回、産卵行動できる / Credit:Canva,ナゾロジー編集
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【ガチ絶倫】メダカは1日最高27回も射精できる【最後精液はどうなるのか?】

2025.01.10 17:00:42 Friday

動物が1日に行える性行為や射精の回数には限界があります。

一部を除いて、性行為は1日に1~数回であることがほとんどです。

私たち人間の性行為の回数も、そんなところでしょう。

では、小学校の授業で活躍した「メダカ」は、1日に何回性行為できるのでしょうか。

大阪公立大学大学院理学研究科に所属する近藤湧生氏ら研究チームは、メダカは1日に最大27回の性行為(産卵行動)が可能であることを発見しました。

精子の数には限界があると考えられますが、そんなに行為を繰り返した場合、最後の方では精液はどういう状態になっているのでしょうか?

研究の詳細は、2025年1月8日付の学術誌『Royal Society Open Science』に掲載されました。

メダカのオスはメスとの産卵行動を1日平均19回できるが、放精数と受精率は回を重ねるほど激減 https://www.omu.ac.jp/info/research_news/entry-15120.html
Male medaka continue to mate with females despite sperm depletion https://doi.org/10.1098/rsos.241668

動物たちが1日に「できる」回数は?

人間は月に1~3回程度の性行為が一般的であり、男性は1日に1~3回程度の射精が可能です。

もちろん個人によって差があり、米国の性科学者アルフレッド・キンゼイの報告によると、1度のセックスで射精回数が6~8回に及んだ例があるという。

対象を動物界全体に広げるとどうでしょうか。

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動物たちは1日に1~数回の交尾を行う。ただし例外あり / Credit:Canva

オオカミは1日あたり1~数回の交尾を行います。

他の動物も一部の例外を除いて、同じくらいでしょう。

では、水中を泳ぐ魚たちは、どうでしょうか。

観賞魚として古くから日本人に親しまれてきたメダカについて考えてみましょう。

メダカの産卵行動では、オスがヒレを使ってメスを抱き、メスの腹から出た卵に精子をかけます。

この間10~20秒であり、精子と卵が結び付くことで受精卵ができます。

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ミナミメダカの産卵行動の様子 / Credit:近藤 湧生(大阪公立大学)_メダカのオスはメスとの産卵行動を1日平均19回できるが、放精数と受精率は回を重ねるほど激減(2025)

「オスはたくさんの精子を作り、メスは大きな卵を少しだけ作る」という違いから、オスは複数回放精できると考えられています。

そのためメダカの繁殖については、メスの卵が主に注目されており、オスの精子の数はあまり気にされてきませんでした。

しかし最近の研究から、膨大な数の精子を作るには、予想以上に多くのエネルギーや時間が必要だと分かってきました。

このため、オスのメダカの1日の放精数の限界を知ることは、メダカがどのように子孫を残しているかを理解する上で重要な鍵になると考えられるのです。

そこで近藤氏ら研究チームは、メダカの産卵行動の限界や受精率への影響、行動の変化などを調べることにしました。

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