クローンハンドから全身へ!宙吊りにされた人型ロボット「Protoclone」を公開
Protoclone, the world’s first bipedal, musculoskeletal android. pic.twitter.com/oIV1yaMSyE
— Clone (@clonerobotics) February 19, 2025
2025年2月に公開された動画では、人型ロボット「Protoclone」が宙吊りにされています。
足をジタバタさせる様子は、どこか不気味で、私たちにさらなる恐怖心を植え付けます。
一見、動きが少ないように思えますが、足の細かな点に着目すると、足首や膝の動きは、やはり人間のそれに近いものだと分かります。
では、「Protoclone」はどのようにして、こうしたリアルな動きを再現したのでしょうか。
Protocloneでは、これまでの試作品と同じように、人工筋肉を利用することで、よりしなやかで自然な動きを可能にしています。
この人工筋肉は、圧力を利用した特殊な繊維で構成されており、人間の筋肉と同じように収縮と弛緩をすることで関節を動かします。

さらに、骨の構造も再現されており、人間に近い骨格を実現しています。
将来的には、206本の人工骨を組み込む予定です。
さらに、このロボットには、最終的に視覚用の4つの深度カメラ、関節位置を認識する70個の慣性センサー、人工筋肉の力のフィードバックに使用する320個の圧力センサーが搭載される予定です。
それでも、実用化に向けてはいくつかの課題が残されています。
現在のProtocloneは、独立して歩行することができません。
電源や制御装置も外部に依存しており、完全な自律型ロボットとして動くにはさらなる技術開発が必要です。
また、より自然な動きを実現するには、AIとの統合が不可欠でしょう。
特に、人間の表情や動作を学習し、適切に反応する能力が求められます。
こうした課題をクリアすれば、人間にかなり近い人型ロボットになるはずです。
この不気味なロボットが、介護や家事、さらには労働の分野で活躍する未来もそう遠くはないかもしれません。