茶葉が重金属を除去するメカニズム

お茶の葉が重金属を取り除く大きな理由は、葉の表面構造と化学成分にあります。
実際研究では紅茶の製造過程で葉が“しわしわ”になったり、小さく砕かれたりすると、表面積がぐんと増加し、重金属イオンが“くっつきやすい場所”が多くなることが示されています。
さらに、茶葉に含まれるポリフェノールなどの成分は、金属イオンを抱え込む性質(キレート作用)を持っています。
こうした仕組みによって、茶葉の表面や成分に重金属が吸着され、水中の有害物質が減少するというわけです。
また、長く浸すほど茶葉と水がじっくり接触し、より多くのイオンが茶葉にとらえられます。
そのため、一晩かけてアイスティーを作るような方法だと、さらに除去率が上がる可能性があると考えられています。
こうした“自然のフィルター”としての働きは、普段何気なく使っているティーバッグでも機能するという点が、今回の研究で示唆された興味深いポイントです。
ただ今回の研究結果は、お茶を淹れるだけで重金属をある程度除去できる可能性を示したものの、深刻な水質汚染地域での完全な対策にはなりません。
あくまで市販のお茶を使って“少しでも水質を改善できる手軽な方法”という位置づけです。
それでも、世界中で毎日たくさん飲まれているお茶を活用できるというのは、公衆衛生にとって大きな意味を持ちます。
もしかすると、お茶が普及している地域では、重金属にさらされるリスクが幾分か下がっているのかもしれません。
今後は、茶葉の種類や抽出時間などによる最適条件を探りながら、より多くの重金属を除去できる応用策が検討されるでしょう。
また、使用済み茶葉の再利用――たとえば家庭での簡易フィルターや肥料としての活用――など、自然素材ならではの可能性も広がります。
お茶の“嗜好品”としてだけでなく、“ちょっとした浄化機能”にも目を向けることで、私たちの日常はより健康で安心なものになっていくかもしれません。
ティーバッグ自体のマイクロプラスティック問題もあるので 複雑ですね。
でも前にティーパックのプラスチック?が発がん性のある有害性があるとネットで見ましたかどうなんですか?
いいと言われたり悪いと言われたりどうしたらいいのかわからなうのですが
ありましたねぇ。
ころころ手のひら返しのような内容がでるとメーカー側からクレームあったとか疑いでちゃいますよねぇ
写真の三角のナイロンのティーパックは、マイクロプラスチックが溶け出すそうなのであまりよくありません。
ルイボスティー、緑茶、ほうじ茶、紅茶等の無農薬の葉っぱを使ったお茶はよく飲むのでこれからも続けようと思う記事でした。