ビッグバンもホワイトホール? 入れ子宇宙の可能性

一つの考え方として、ビッグバンがホワイトホールである、あるいは「私たちの宇宙はホワイトホール的な振る舞いをしている」という仮説があります。
ブラックホールがすべてをのみ込む“入り口”とされる一方、ホワイトホールは理論上“何もかもを吐き出す出口”のような性質を持つため、「ビッグバンもホワイトホールのような振る舞いをしたのでは?」という着想が昔から検討されてきました。
たとえば「ブラックホールの内部が何らかのプロセスを経て別の時空に“出口”を形成し、そこでビッグバンのような爆発的な拡張が起こる」というシナリオなどです。
このアイデアをさらに発展させれば、「私たちがブラックホールの内部に住んでいる」という大胆な可能性にもつながります。
ブラックホールの内部では外部とは切り離された時空が広がりうるため、そこが新たな“独立した宇宙”のように振る舞うかもしれない、というわけです。
もっとも、これを実証する手段は現在のところ乏しく、科学的に確立された結論からはまだ遠いと言えます。
しかしながら、今後の量子重力研究や観測の進展により、こうした大胆な発想が新たな形で検証される可能性も否定できません。
ある宇宙は別の宇宙のブラックホールの中にある、というような入れ子構造がもし存在するのだとすれば、私たちが外の世界に気付く日も、いつか訪れるのかもしれません。
ブラックホールを抜けるとそこは雪国だった…みたいなことが起きるかもしれないと。
ブラックホールが巨大になるほど密度は低下していく
宇宙全体がブラックホール化するとその密度は現在の宇宙と同じになる
我々の宇宙はブラックホールなのかもしれないという話は昔からあった
ブラックホールを抜けるとホワイトホールで別の宇宙となるという発想は魅力的で想像もしやすいですが、実際には質量はブラックホールに蓄積されていますから、そこで堰き止められているのは疑いようがないと思います。
ただ、もしかしたら全宇宙の質量が集まると逆流が上回りビッグバンとなるのかもしれません。この場合はサイクリック宇宙論的ですが、全宇宙の質量でなくても起きるのであれば、今も宇宙に無数にあるだろうブラックホールはそれぞれが新しい宇宙の卵と言えるかもしれません。その場合はホーキング放射はブラックホールの成長を上回らないということですが。
ブラックホールがホワイトホールに変わり得ると言うのであれば、この宇宙のどこかに縮小、または霧散したブラックホールの痕跡があってしかるべきでは、と素人考えで思いつきます。しかし、そのようなものが観測されたという話は、今のところ聞いたことがありません。特異点が解析不能というのは、私達の宇宙から見た場合にそう見えるだけであって、宇宙の神様から見れば、実は特異でもなんでもないのかもしれません。
どことなくアリスのリング(単極の磁力の特異点)に似てると思った
ただ輪っかなら上から見えるけど、球で囲まれちゃうと観測は困難と言うか、まあ不可能か
四次元方向(時間軸?)から覗きでもしない限りは
観測できてないだけで重力にもマイナスの極があって、あちこちに重力線とも言える閉路が、時間軸方向をぐるっと回って一周してたりしてないだろうか
あと入れ子になってるなら、子宇宙の膨張による事象の地平線と、親宇宙のブラックホールの事象の地平線は同一なのかな
シュワルツシルト半径は実は子宇宙の広さでもあって、遠く離れていった天体は無事ではなく、親宇宙のブラックホールの内側の縁に飲み込まれてしまっているのかもしれない
それと、ブラックホールに達する前の天体(中性子星とか)では、子宇宙を持てないんだろうか