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献血をする人は遺伝子レベルで「血液が健康に変化」していた

2025.03.21 07:00:06 Friday

献血は輸血を必要とする患者の命を救う重要な行為ですが、実はドナー自身にも思わぬメリットがあるかもしれません。

英フランシス・クリック研究所(Francis Crick Institute)はこのほど、定期的に献血をする人の血液幹細胞に、特定の遺伝的変化が生じていることを発見しました。

この変化は白血病のような血液の病気とは違い、むしろ健康的な血液細胞の生産を促していたのです。

研究の詳細は2025年3月11日付で学術誌『Blood』に掲載されています。

Regularly Giving Blood Could Benefit Your Own Health, Too https://www.sciencealert.com/regularly-giving-blood-could-benefit-your-own-health-too Beneficial genetic changes observed in regular blood donors https://www.crick.ac.uk/news-and-features/2025-03-11_beneficial-genetic-changes-observed-in-regular-blood-donors
Clonal Hematopoiesis Landscape in Frequent Blood Donors https://doi.org/10.1182/blood.2024027999

献血をしていると「血液の質」が変わる?

私たちの血液は、骨髄にある血液幹細胞によって常に新しく作られています。

血液を失うと、体はその分を補うために新しい血液細胞を作り出します。

実はこの過程で、血液の質が遺伝子レベルでわずかながら変化することがあるのです。

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今回の研究では、生涯で100回以上献血した217名の男性と、10回未満しか献血していない212名の男性の血液を比較しました。

その結果、頻繁に献血を行う人の血液幹細胞に特定の遺伝的変化が生じていることがわかったのです。

なぜこのような変化が起こるのか?

そしてどのような変化を起こしていたのか?

研究者たちは、この疑問に答えるために詳しく調査を行いました。

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