投光器を”空に設置する”というアイデア

夜中の道路を車で走っていると、強烈な光の中で作業員たちが工事をしている姿を目にするかもしれません。
夜間の工事現場では、作業の安全性と効率を確保するために、非常に明るい投光器が欠かせません。
これらの投光器は通常、地面に据え置いた大型の三脚やポールに取り付けられ、広範囲を照らすよう設計されています。
しかし、照明の設置には多くの手間がかかり、現場内のスペースを圧迫することもあります。
また、高所からの照明を実現するには大型のクレーンや重機が必要となり、コストや作業時間が増大してしまいます。
この問題は、屋外撮影やイベント照明でも同様です。
そして、視界や背景に機材が映り込むことや、照明の角度が限定され陰ができやすいといった問題が付きまといます。

こうした課題を根本的に解決するために、「照明を空に浮かべてしまおう」という発想が生まれました。
技術の進化により、近年のドローンはカメラを積んで飛行するだけでなく、照明機材そのものを搭載し、空中で留まることが可能になっています。
その結果生まれたのが、「Flying Sun 1000」です。

この機体には強力な発光ユニットと、振動が抑えられた4つのプロペラが搭載されています。
そして、Flying Sun 1000が上昇したり移動したりする様子は、まさにUFOのようです。
では、この「飛ばせる投光器」であるFlying Sun 1000は、どれほどの性能を持っているのでしょうか。