「制限速度を守らせるテクノロジー」がEUと米国に導入される
欧州連合(EU)では、2019年に定められた一般車両安全規則に基づき、2022年7月から新型式モデルの車両へISAの装備が義務付けられました。
さらに2024年7月にはすべての新車への拡大が実施され、市場に出る新車は事実上すべて速度管理機能を備える体制が整いました。
これらの規則では、ドライバーが必要に応じてISAシステムを解除できる機能の搭載を必須とし、安全性と利便性の調和を図っています。

一方、アメリカでもスピード違反者へのISAの搭載を認める法案が可決され始めています。
実際、バージニア州では2025年春に、時速100マイル(約160km)超の速度違反ドライバーを対象に、後付け可能なISA装置の装着を要求できる法案が可決されました。
この装置はアクセルペダルへの物理的な制限をかけ、速度超過を事実上不可能にするものです。
このような法案は、すべての車やドライバーへのISA導入を強制するものではなく、スピード違反者だけを対象とするため、人々には受け入れやすいかもしれません。
現在、カリフォルニア州やメリーランド州など他州でも同様の法案導入が検討されており、米国内での展開も加速しています。
今後は、EUの義務化モデルと米国の後付けモデルが相互に影響し合いながら、既存車両への普及や国際的な規格調整が進むことが予想されます。
では、日本でもいつかISAの搭載が義務化されるのでしょうか。
その可能性は否定できません。
いずれにせよ、現在のEUやアメリカにおけるISA導入の動きは、私たちにも大きな影響を及ぼすことでしょう。
日本だと警察から強硬な反対で導入不可能では