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psychology

GW明け、気分が上がらない“五月病”の対処法

2025.05.07 12:00:54 Wednesday

ゴールデンウィークわり、そろそろ日常ペース取りっている多いしょう。

けれど、朝起きつらい、やる気ない、なんとなく憂うつ――そんな感じでなかなかやる気が出ず悩んでしまう人も同様に多いはずです。

これらはよく「五月」と呼ばれます。

4生活スタートばかりたちにとって、GW一息つけるタイミングです。

しかし、その安堵後にっている現実たく感じれ、心身不調きたすケースがなくないのです

実はこの五月病、日本特有社会構造結びついおり、海外ではほとんどない現象です。そのため学術的にはあまり関心を持たれていません。

とはいえ、既存の心理学の知見は、この気の重い時期を安定して乗り越えるための方法をきちんと示してくれています。

今回は、五月か、どう対処すべかをわかりやすく解説ます。

働き方に不満を感じている人の半数以上が 5 月病を経験 自宅でのリフレッシュのすすめ Click to access 20230420r.pdf https://www.sekisuihouse.co.jp/company/research/library/2023/20230420/20230420r.pdf
Breaking habits with implementation intentions: A test of underlying processes https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/0146167211399102

五月なぜ起きるか?

五月病」は、医学正式病名ではありません。

多く場合、「適応障害」や「軽度うつ状態」など診断該当ますが、一般に年度スタートから1カ月ほど5月頃に、心身調子崩す状態総称このようにんでます。

症状は、倦怠感、無気力、不眠、食欲低下、イライラ、不安感、そして「会社行きたくない」「やる気ない」といった感情揺らぎです。

特に社会大学新入生多くますが、異動したばかり中堅社員など、環境変化経験したあらゆる年代りえます。

背景は、「環境急激変化」と「その後休息」あります。

4日本年度始まり。就職、進学、転勤など、生活大きく変わる時期です。

新しい環境適応しよう無理重ねがちで、その緊張感1カ月乗り直後に、GWというまっ休みってます。

この休暇一旦心身弛緩すると、5ってから「尽き感」や「現実反発」押し寄せ、疲労うつ状態くるです。

五月は4月から新生活を始めた人の「がんばり反動」あり、心理学的は「緊張切れた」状態ともいえるのです

なので、4月に環境の変化を経験しなかった人には、あまりピンとこない症状でもあります。

そのため日本では社会いる五月ですが、意外ことに学術的にはあまり関心を持たれておらず研究もあまり行われていません

理由ひとつは、最初に述べた通り「五月病」あくまで俗称あり、正式精神疾患としてわれていないこと。もうひとつは、この現象日本社会構造依存おり、国際通用する概念として扱いにくいからです。

海外では、年度始まり9月(欧米)3月(韓国)などによってなり、GWよう生活直後まっ長期休暇訪れるという社会リズムほとんど存在しません。

したがって、「新しい環境無理て、GWて、五月調子崩す」という日本サイクルは、世界かなり特異なのです。

カレンダー健康これほど密接連動した「五月病」は、世界でもまれな現象といえるでしょう

そのため、五月病自体に対する学術的な報告というのはあまりないのですが、五月病の特徴となる症状には、すべて有効な対処法が存在します。

この時期、気分が沈んでなかなかやる気になれない、つらい、という人は、この対処法を意識すると苦しい時期を比較的安定して乗り切れるかもしれません。

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