ビタミンDはテロメアの“消耗”を3年分防ぐかもしれない
分析の結果、ビタミンDを4年間摂取した人たちは、プラセボ群よりも、テロメア長の減少が平均0.14キロベースペア抑制されていたことが判明しました。
同年代のテロメア長の減少を考慮すると、理論上では約3年分の減少が防がれたことに相当します。
ビタミンDの摂取は、老化を遅らせるかもしれないのです。
こうしたビタミンDのアンチエイジング効果の背景には、やはりその抗炎症作用と抗酸化作用があると考えられます。
別の研究では、ビタミンD摂取が慢性炎症を抑制し、細胞老化のスピードを緩やかにしている可能性があると示されています。
また、ビタミンDは、細胞の分裂周期やDNA修復といったプロセスにも関わっており、テロメア構造の維持に直接的な役割を果たしている可能性もあります。
一方で、オメガ3脂肪酸を単独で摂取した群では、このような効果は確認されませんでした。

今回の研究にはいくつかの限界があります。
対象者の大多数が白人であったこと、年齢が限定的だったことです。
また、実生活におけるサプリメントの服用状況のばらつきや生活習慣の変化が、完全には制御されていない可能性もあります。
それでも、本研究はこれまでで最も信頼性の高い証拠の一つと言えます。
今後は、異なる人種・年齢層・疾患リスク群を対象にした再現性のある研究が求められます。
そして今回の研究結果は、日々のバランスの取れた栄養摂取を意識する大切さを強調しています。
ビタミンDを十分に摂取できるなら、他の良い効果と共に、老化スピードにもいくらかブレーキをかけられるかもしれません。
※ビタミンDの1日の摂取上限は成人で4000IUとされており、今回使用された2000IUはその半分の安全域内です。過剰摂取はやめましょう。
多くの日本人は、ビタミD不足であることがわかっていますが、それでも最長寿国なのは興味深いですね。
俺若く見える三十代だけどZがこっち見てくるよ
うざい
ビタミンDは1日20分程度、日光に当たることで体内でつくることができるので、