なぜ「AI」でもヒットしたのか?
では、Velvet Sundownはなぜここまで人気を集めることができたのでしょうか?
かつてSpotifyでデータ分析を担当していたグレン・マクドナルド氏は、「Spotifyのおすすめシステムが、かつてのような“人間の傾向”ではなく、“音響的特徴”をもとに楽曲をレコメンドする仕組みに変わっている」と指摘します。
このようなシステムでは、AI生成曲であっても偶然レコメンドに乗り、爆発的に再生される現象が起こり得るというのです。
また、ベテランの音楽A&R(アーティスト・アンド・レパートリー)も次のように語っています。
「音楽が素晴らしいからじゃない。AIだから注目されたんだろう。本物に見えないものが、今は逆に新鮮なんだ。でも、やがてAIが“本当に良い曲”を生み出すようになる。そのとき、誰も“AIかどうか”なんて気にしなくなるよ」
実際、The Velvet Sundownのケースは「AIによるヒットの第一波」として記憶されるかもしれません。
一方、フレロン氏自身はこう語っています。
「人々がAI音楽に対して強く反発する気持ちは理解している。だけど、それは過剰反応でもある。
テクノロジーは芸術にとって新しい道具だ。過去のアーティストたちも、シンセサイザーやドラムマシンを導入してきたじゃないか。
AIだって、その延長に過ぎない」
彼は「文化はルールに従って生まれるものではなく、奇妙な実験の繰り返しの中から発展してきた」と語り、AIという道具で新しい“音楽の現実”を描こうとしているのです。
The Velvet Sundownは、リスナーの耳を魅了した“実在しないバンド”です。
私たちは今、「誰が演奏したのか」という問いよりも、「それを好きかどうか」という問いのほうに重きを置く時代に入りつつあります。
このバンドが突きつけたのは「音楽の価値とは何か」「本物とは何を指すのか」という根源的な問題でした。
もしかしたら、AIが作った音楽をリスナーが受け入れる未来は、もうすでに始まっているのかもしれません。
別にAIでも構わないと思いますし、AI出てくると人間では勝てないでしょうね。
よくクリエイティブな分野ではっていうのですけど、そのクリエイティブな分野って実は全くクリエイティブではないので、一番AIに勝ち目がない分野なんですよ。
音楽とかってすでに定石は出来上がっていて、それを少し手直しするだけになってるので、アクセス可能な過去の音楽全てを学んできているAIにはどうやっても勝てないのです。
囲碁とかチェスと一緒でこれからは音楽性云々ではなくて純粋に演奏楽しむとかそっち方面になると思います、楽しみ方がね。
普通に良い曲だったわ…
DTMやフィンガードラムが登場してきた当時も猛烈に反発はあったのだそうです。なので『過剰反応だ』というのも解らなくはないです。
ただ、これは存在そのものを作り上げているわけなのでどうなるんでしょうね。これも慣れるのでしょうかね。
AIに仕事が奪われる。と昔からよく言われますが、絵や音楽といった創作から追われるとは思いも寄らなかったです。
2日にフレロン氏インタビュー記事が出た翌日
フレロン氏が広報ではなく赤の他人だったと
3日、自ら報道しておりバンドもフレロン氏と無関係であると
表明しております。
上記含めた記事をYah⚪︎⚪︎ニュースが4日に取り上げているのに
10日になって中途半端な記事をあげるのは如何なものかと思いますが。
個人的にはAIバンドだと思いますが
本人が認めない限りは分からないですからね。
いい曲とは思わないけど、母国語じゃないからなのか全然違和感はないなぁ。
AIが作る音楽があってもいいけど
人間が作ったものだと偽るのはダメだよね
こういうクリエイティブ系は作品の元ネタを知ってる人の方が反発あると思う
今まで散々クリエイティブの道具がデジタルに置き換わってきたけど、それは作り手が新しい元ネタになってファンを獲得してきたから
スクリプトを打ち込むのがクリエイティブと思えるが境界線かもね
なので世代が変わらないと人間はAI芸術を楽しめないのかも
音楽自体のしゃらくささより、人間を偽ることに対するしゃらくささが文化に対する足蹴りに感じる。他人の限りある時間などどうでもよくなるのだろう。
日本でも既に「YAJU&U」というネットミームにあやかった音楽生成AI製の動画が3000万回以上再生されている。
音楽ではないが、Tiktokからの「トゥントゥントゥントゥンサフール」というAI由来の架空クリーチャーが世界中で流行している。ホラーゲームにもなり、日本のゲーム実況者がこぞって実況動画をあげている。
コンテンツがAI由来でも関係なくバスる時代に既に突入したといえるだろう。そしてその傾向は今後も続いていく。