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アルコールをやめると体に何が起こる?「1日目から1年後」まで解説 (2/2)

2025.07.16 20:00:33 Wednesday

前ページ禁酒1日目から1カ月目までに起こること

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半年後、そして1年を超えるとどうなる?

6カ月後、肝臓が生まれ変わる

禁酒から半年も経つと、肝臓の修復はさらに進みます。

中程度の飲酒者であれば、この時点で肝臓のダメージはほぼ完全に回復している可能性があります。

重度の飲酒者でも、感染症への抵抗力が高まり、体調全体が改善されたと感じる人が多くなります。

免疫系、代謝、消化機能、そしてホルモンバランスに至るまで、全身の働きが正常化していくのです。

1年後、未来の病気リスクが下がる

1年、あるいはそれ以上禁酒を続けると、慢性疾患のリスクそのものが大きく下がります。

アルコールは心臓病、脳卒中、2型糖尿病、そして7種類以上のがんと関連があるとされています。

その中には乳がんや大腸がんなど、特に女性や中高年に多いがんも含まれています。

また、高血圧は世界で最も致死率が高いリスク要因とされており、アルコールはこれを確実に悪化させます。

正常値よりわずか2mmHg血圧が上がるだけでも、脳卒中による死亡リスクは10%、心臓疾患では7%も上昇します。

そのため、たとえ完全に断酒しなくても、「1日2杯未満」に抑えるだけで、高血圧やその合併症(腎臓病、眼の病気、勃起不全など)のリスクを大きく下げることができます。

ある研究では、400万人以上の成人を対象に3〜7年追跡したところ、軽度の飲酒者が禁酒しただけで、アルコール関連のがんリスクが4%減少しました。

重度の飲酒者が中程度に減らしただけでも、リスクは9%も低下したのです。

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「とりあえず1週間だけ禁酒してみよう」そんな小さな一歩が、体の中で驚くべき変化を起こし始めます。

毎日のようにお酒を多く飲む習慣がある人にとって、断酒や減酒は大きなチャレンジかもしれません。

しかし少しずつでも飲酒の頻度や量を減らしていけば、そのたびに体は確実に応えてくれます。

変化を継続するためには、目標を立て、小さな達成を意識し、アプリなどで記録しながら、周囲の支援を受けることが効果的です。

今すぐに禁酒しなくても、飲まない日を増やすだけでも、未来の自分の健康は確実に守られていくのです。

1日お酒をやめることが、10年後の健康を守る第一歩になるかもしれません。

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アルコールをやめると体に何が起こる?「1日目から1年後」まで解説 (2/2)のコメント

ゲスト

治らないとやめるのやめたってなっちゃいますものね。

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